人はなぜ嘘をつくのか?心理学で読み解く「ウソ」の正体

こんにちは、カカポです!

突然ですが、あなたは「嘘をつかれたこと」はありますか?

「信じてたあの人が…なぜ…?」「どうしてこんなことに…」

人に噓をつかれた、裏切られた経験がある人は多いはずです。

中には、身近な人に裏切られたように感じて深く傷ついた人もいるかもしれません。

しかし、心理学の観点から見てみると実は「人は誰でも嘘をつく生き物」だと言われています。

それは決してその人の性格が悪いからではありません。

嘘は、人間社会で生き残るために必要なスキルといっても過言ではありません。

では、私たちはなぜウソをつくのでしょうか?

この記事では、その理由を心理学の観点から紐解いていきます。

人はなぜ嘘をつくのか?心理学で読み解く「ウソ」の正体

嘘の正体とは

まず、そもそも「ウソ」とは何なのでしょうか?

心理学では、嘘とは「事実とは異なることを意図的に相手に伝える行為」とされています。

つまり、「本人が嘘だとわかっていながら話すこと」です。

ただし、すべてのウソが悪いとは限りません。

  • 「似合ってるよ!」(本当は似合っていなくても)
  • 「大丈夫だよ、気にしてないよ(本当は少し傷ついたけど)

このような、優しさから生まれるウソのことを「ホワイトライ」といいます。

使用することにより、むしろ人間関係を円滑にする潤滑油になることもあります!

人が嘘をつく理由とは?

1,自分を守るため(防衛本能)

「誰かに責められたくない」、「怒られたくない」、「嫌われたくない」。

そんなとき、人は無意識に自分を守るためにウソをつきます。

これは心理学者フロイトが提唱した「防衛機制」という心理メカニズムで説明されます。

たとえば、テストで悪い点を取ったときに

「わたし体調悪かったから当たり前!」とごまかすのもその一種です。

2,他人を傷つけたくない(共感・配慮)

相手の気持ちを考えて、本当のことを言わずに嘘をつく場合もあります。

「本当のことを言ったら相手が傷つくだろうな」

と思うからこその「優しい嘘(ホワイトライ)」です。

このウソは、社会性や共感能力の高さが関係しています。

3,自分をよく見せたい(印象操作)

「すごい人だと思われたい」「カッコいいと思われたい」「尊敬されたい」

そんな承認欲求や見栄が、嘘を生むこともあります。

このことを心理学では「印象操作(Impression management) 」と呼び、人は無意識の中で自分をよく見せようとする傾向があります。

4,利益を得たい(目的達成のためのウソ)

中には、何かを得るために意図的にうそをついてしまう人もいます。

例えで言うと、「営業マンが商品を売るためにメリットばかり強調する」というような嘘です。

利益を得たいがために、目がくらんでしまっています。

このタイプのウソは、時に信頼を大きく損なう原因になりかねません。

5,習慣になっている(慢性的なウソ)

この域に達してしまうと、嘘をつくことが癖になってしまいます。

こうした人は嘘をつくことに罪悪感を感じにくくなってしまい、

場合によっては「本当のこと」と思い込んでしまっているケースもあります。

嘘を見抜くには?

結論:完全に嘘を見抜くのは難しいですが、心理学にはいくつかのヒントがあるので紹介します。

微表情(マイクロエクスプレッション)

人は嘘をつくとき、無意識に一瞬だけ本音が顔に出ることがあります。

これが「微表情」と呼ばれるものです。例えば、

  • 笑顔なのに目が笑ってない
  • 一瞬だけ眉がゆがむ、唇がゆがむ

このような仕草をする人は、嘘をついている可能性が高いです。

こういった細かい変化を観察することで、本音を読み取れることができます。

矛盾に気付く

嘘をつくと、話しに矛盾が出やすくなる傾向があります。

同じ質問を何度も繰り返したり、話が食い違ったりすることもあります。

ただし、この場合尋問のように問い詰めるのではなく、自然の会話の中で確認するのが重要です。

嘘は必要?不必要?

「ウソ=悪」というイメージがありますが、この世のすべての嘘が悪というわけではありません。

むしろ、嘘を全くつけない人は、人間社会で苦労することもあります。

空気が読めなかったり、場を和ませる会話ができなかったり、、、。

心理学者の研究によると、人は平均して1日に1~2回は何らかの形で嘘をついていると言われています。

つまり、嘘は社会の中で必須スキルといっても過言ではありません。(使い方を間違えなければ)

あなたはどんな嘘なら許せますか?

人は、嘘をつく生き物です。「嘘をつかない人間」などいないに等しいです。

その理由は、「自分を守るため」「相手のため」「自分の欲のため」などなど…。

しかし、大切なのは嘘を使う「意図」と「影響」。

信頼を壊す嘘は避けるべきですが、誰かを守るための優しい嘘が、時に人間関係を深めることもあります。

あなたは、どんな嘘なら許せますか?そして、あなたはどんな嘘をついているでしょうか?

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