こんにちは、カカポです!
突然ですが、「忘れたいのに、忘れられない…」完全に断ち切ったはずなのに、心のどこかで期待してしまう。
人、物、過去の出来事に執着して苦しくなった経験、誰しもありますよね。
- 終わった恋に未練がある
- 失敗した出来事をいつまでも引きずる
- 他人の評価に固執してしまう
これらの「執着」は、心理学では「過剰な思考的投資(overinvestment)」や「依存的傾向」と呼ばれることがあります。
今回は、そんな「執着」から自由になる心理学的なアプローチを紹介していきます!
執着を手放す方法:心理学を使った「心の解放」トレーニング
そもそも執着とは何か?・・・「すでに失ったもの」や「手に入らないもの」への過度な感情的こだわりのことを指します。
執着を手放せずにいるとどうなるのか?↓
- 自尊心の低下
- 行動の不自由
- 鬱や不安を引き起こす
など、放っておいたらメンタルに大きな影響を及ぼすこともあるので、注意が必要です。
ではどうやったら執着を捨てることができるのか、心理学を用いた解決策を紹介していきます。
執着を捨てるための5つのステップ
期待を自覚する
執着の多くは、「こうあるべきだったのに…」という期待と現実のギャップから生まれる後悔なんです。
- 「彼は私を最後まで愛してくれると思ってたのに…」
- 「努力したのに認めてもらえなかった…」
- 「今頃もっといい人生を送っているはずだった…」
このような「自分だけの理想像」が裏切られたとき、人は執着しやすくなるのです。
対処法:「自動思考を書きだして、現実と照らし合わせる」
例:↓
- 自動思考「私は彼と結婚する運命だった。」
- 現実的視点「でも、実際は価値観がすれ違っていた。」
→このように現実を客観視することで、思考のしがらみがほどかれていきます。
「手に入らないものにこだわる心理」に気づく
人は、「もう手に入らないもの」「限られたもの」に対して強い価値を感じる傾向があります。
これを「希少性バイアス」といい、失ってから急に大切に思えるのは、まさにこの心理効果です。
対処法:↓
「あの人が良かったのではなく、もう手に入らないという事実が価値を増幅させているだけかもしれない。」
と冷静に見つめ直すことが大切です。
「今ここ」に注意を向ける
執着は「過去」や「未来」にとらわれすぎている状態とも言えます。
「あの時こうしていれば…」「もうあんな環境は戻ってこないかも…」
こうした思考を止めるのに効果的なのが「マインドフルネス」です。
「今の呼吸」「今見えているもの」「今の気持ち」に意識を向ける時間を作ってみてください。
初めは1分でも2分でも構いません。目を閉じ、身の回りの音に意識を向けてみてください。
「今」に集中することで、執着から手を放すだけでなく、なんとなく気分が良くなっていくのが分かるはずです。
自己価値を他人に委ねない
実は、執着しやすい人は「自分の価値」を他人の評価や行動に委ねてしまいがちです。
- 「彼に愛されないと、自分には価値がない」
- 「誰かに認めてもらわないと私には価値がない」
あなたはこのように考えてしまいませんか?
では、どうしたらこの考え方を止めることができるのか?↓↓↓
- 小さな成功体験を積み上げる
- 「私は私のままでOK」と、毎日自分に言い聞かせる
- 他人ではなく「過去の自分」と比較する
自分の軸を取り戻すことで、自然と「誰かに執着しない生き方」が身についていきます。
「コントロールできること」と「コントロールできないこと」を分ける
アクセプタンス&コミットメント・セラピー、通称「ACT」では、
「人はコントロールできないものにこだわりすぎることで苦しんでいる」と考えています。
- 相手の気持ち
- 過去の出来事
- 他人の評価
↑少なくともこの3つは、自分では変えられない領域です。
具体的な解決策としては、紙に「コントロールできること」「コントロールできないこと」を書き出すことが有効です。
こうすることで確実に、できることだけにエネルギーを注ぐ習慣が身についていきます。
執着を捨てることは自由への入り口
「執着を手放す」というと、「それって、諦めるってこと?」と思う人もいるかもしれません。
でも実際、執着を手放すことはむしろ自由への入り口なんです。
- 過去ではなく今を大切に
- 他人ではなく自分の心を基準に
- 不安ではなく希望に目を向ける
私が言いたいことは、執着を手放すことで心に余白と可能性が生まれるということです。
執着することが悪いわけではありません。しかし、それが「自分を苦しめている」と気付いた時、少しづつ手放す練習をしてみることが大切です。
今日からできることは小さくても、
「心の向きを変える」だけで世界は少しずつ変わっていきます。
まずは今できることから、始めてみませんか?

