こんにちは!カカポです!
今回は、「なぜインターネットには攻撃的な人が多いのか」を心理学を用いて解説していきます。
「なんで私があんなこと言われないといけないの?」
突然ですが、SNSを見ていて、他人や自分への悪口、コメント欄での喧嘩、
名前を出さない「匂わせ投稿」に心がズーンと重くなった経験はありませんか?
ネットいじめや誹謗中傷は、今や現代人にとって避けて通れない問題。
しかも、顔が見えない世界だからこそ、リアルよりも深く傷つくことがあります。
この記事では、そんな「言葉の暴力」がなぜ起こるのか、
そしてどうすれば自分の心を守れるのかを、心理学の視点からやさしく解説していきます。
なぜ人はネットで人を傷つけるの?
「匿名だから平気になる心理」
普段は優しい人でも、SNSでは別人のように攻撃的になることがあります。
その理由の一つが、「オンライン脱個人化効果」。
これは、顔も名前も見えない環境では「自分の責任を薄く感じてしまう」という心理です。
心理学の研究でも、匿名の掲示板では人が攻撃的になりやすいことが示されています。
要するに「バレないから何言ってもいい」という無意識の感覚が、人を暴走させてしまうのです。
「みんながやってるから自分もいいだろ」
SNSで誰かが叩かれているのを見て、「そこまで言う必要ある?」と思ったのに、
気づいたら自分もいいね!や皮肉コメントをしていた。そんな経験はありませんか?
これは「同調行動」という心理現象が関係しています。
集団の中にいると、人は「空気を読むこと」を優先し、自分の考えを押し殺すようになるのです。
つまり、「みんなが叩いてるから大丈夫」という思い込みが、誹謗中傷の連鎖を生んでしまいます。
誹謗中傷を受けた時、心の中では何が起きているのか?
脳は言葉の攻撃を「本当の痛み」として捉える
私たちの脳は、SNSの言葉でもリアルと同じように傷つきます。
実際、脳の「社会的痛み」を感じる部位(前帯状皮質)は、
肉体的な痛みと重なることが分かっています。
つまり「死ね」「キモイ」などの誹謗中傷コメントは、
見た瞬間に、心だけでなく脳にまでダメージを与えていたのです。
自己肯定感の低下につながる
誹謗中傷を受け続けると、「自分が悪いのかもしれない」と思ってしまう人も一定数います。
これは「内在化」という防衛反応のひとつで、本当は自分に非がなくても心が耐えるために
自分のせいにしてしまうのです…。
こうした状態が続くと、自己肯定感が下がり、最悪の場合はうつ症状や不登校などにつながることもあります。
自分を守るために、今できることとは?
SNSから距離をとる勇気を持つこと
傷つく投稿を見るたび、心はダメージを受けています。
ミュート、ブロック、非表示など、「自分に見せない選択」は逃げではありません。
自分の心を守るための、大切な手段です。
信頼できる人に話す
苦しい気持ちを誰かに話すことで、脳のストレス反応は和らぎます。
親や学校の先生、スクールカウンセラー、あるいは友達でもいい。
「話す=弱さ」ではなく、「回復の第一歩です」。
悪意は相手の問題だと理解する
ネットで攻撃してくる人の多くは、自分自身の中にストレスや不満を抱えていると言われています。
心理学では、これを「投影」といいます。
つまり、あなたが悪いのではなく、相手が勝手に抱えている問題をぶつけているだけなのです!
最後に:あなたは、誰にも傷つけられていい存在じゃない
SNSの世界では、たった一言で相手を笑顔にすることもできますが、反対に傷つけることもできます。
でも、あなたの価値は、誰かのコメントで決まるような軽いものではありません。
心無いコメントが流れてきたとき、
「この人も何か不満を抱えているんだな」「でもそれは自分とは関係ない」と、
一歩引いてみてください。そして、自分の気持ちに正直になって無理をしないこと。
大丈夫。あなたを大切に思ってくれる人は、必ずどこかにいます。